ラウPPKクリニック逗子内科院 総合内科 のサービスメニュー
- ■カテゴリーなし
-
- グルタチオン点滴療法
-
1. グルタチオン点滴療法とは 日本で既に40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、悪阻、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用していました。アメリカでは、パーキンソン病の機能改善と症状進行の遅延を目的として多くの施設でグルタチオン点滴療法が行われています。また、抗がん剤(シスプラチン薬)による末梢神経障害にも有効性が認められており、研究が進められています。 2. グルタチオンとは グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンというアミノ酸を原料として、体内で生合成されるトリペプチドといわれる物質です。肝臓や肺、心臓、血液、脳、皮膚、眼水晶体、角膜などあらゆる臓器の中に存在しています。グルタチオンは、健康を維持していく上で必須の栄養素です。細胞内の毒物排泄、活性酸素の消去(抗酸化作用)によって細胞を活性化させる働きがあるため体内に一定レベルの量で存在している必要があります。しかし、年齢や紫外線の影響によって減少しやすいという特徴があり、グルタチオンの量が減少するとなんらかの健康障害が出現する可能性があるのです。 3. グルタチオンの働き ① 体内の活性酸素、過酸化脂質などの除去。 ② 解毒作用・薬物の解毒 ③ 含硫アミノ酸の貯蔵庫 ④ 強肝作用 ⑤ 肺機能の強化作用 ⑥ 発がん抑制作用 ⑦ 美容作用 ⑧ 抗酸化作用 4. グルタチオン点滴療法が適している方 パーキンソン病 パーキンソン病によくみられるうつ症状 レビー小体型認知症 抗がん剤(シスプラチン薬)による末梢神経障害 化学物質過敏症 多発性硬化症などの神経難病 原因不明の全身倦怠感、慢性疲労 風邪の初期症状 急性および慢性湿疹 慢性肝疾患における肝機能の改善 5. グルタチオンの副作用について ごく稀に一過性の頭痛や吐き気がでることがありますが、点滴終了後に治まります。 副作用の少ないグルタチオンですが、まれに肝機能障害や低血糖発作を引き起こす例が報告されています。当クリニックでは高用量のグルタチオンを使用しますので、定期的な血液検査で副作用の監視を行っています。 6. 当クリニックでの治療の実際 パーキンソン病の場合にはグルタチオン1回800㎎から始めて徐々に増量し、通常は1400㎎から1600㎎を点滴で投与します。グルタチオンの他に効果を高めるビタミンB群、ビタミンCなど病状に合わせて医師が処方いたします。頻度は週2~3回で、約3カ月間実施します。症状の改善が認められれば、その後は維持プログラムとして週1~2回の頻度で治療します。1回の点滴時間は点滴量によって異なります。概ね30分~50分です。有効率は40~60%であります。劇的な効果がみられたケースがある一方、まったく無効であった場合があります。治療終了後2~4カ月間効果が持続したという報告があります。 7. 治療費について 当治療法は健康保険が適応されず、治療、検査、処方のすべてが自費診療となります。 治療内容や費用などの説明を受け、十分に納得されましたら治療同意書に署名をいただきます。