ラウPPKクリニック逗子内科院 総合内科 のサービスメニュー
- ■カテゴリーなし
-
- 高濃度ビタミンC点滴療法(美容・アンチエイジング点滴)
-
1. 「高濃度ビタミンC点滴療法」とは
「高濃度ビタミンC点滴療法」は、がんの先進治療としてアメリカ、カナダ、日本の大学などで臨床試験が行われ、医学論文でその有効性に関する報告がなされています。今、注目のがんと健康増進の治療法といえます。高濃度ビタミンC点滴療法には美容・美肌効果ややアンチエイジング効果が期待できます。
一般的に健康保険の適応範囲となるビタミンC点滴は1回2gまでです。本治療では初回12.5gから始めて増量し25~50gのビタミンCを点滴します。週1回から月1回の頻度で30分から60分間の点滴が基本となります。状況に応じてビタミンCの点滴量や点滴頻度は変わります。点滴治療を行わない日はビタミンCとマルチミネラル・ビタミンの服用を推奨します。また、喫煙習慣があればそれをなくして、有機野菜や玄米などの健康的食事や運動を含めたライフスタイルの改善が必要となります。
2. 「高濃度ビタミンC点滴療法」の位置付け
水溶性であるビタミンCは大量に経口摂取しても尿に排泄されるため、ある一定の血中濃度(飽和血中濃度)を越えることはありません。「高濃度ビタミンC点滴療法」では経口摂取の数十倍のビタミンCを直接血管内に投与することになり、ビタミンCが必要とする臓器・器官に供給されます。したがって経口摂取とは格段のレベルで作用し、各種疾患の予防やより優れた美容効果、アンチエイジング効果が期待できます。
3. ビタミンCの特徴
コラーゲン生成促進
ビタミンCは皮膚、血管、筋肉、骨などの組織の形成に不可欠です。コラーゲン生成に関わる線維芽細胞の機能を促進します。コラーゲン生成の促進により肌のハリや弾力を保ち、肌のしわ・たるみを防止することができます。
メラニン色素の生成抑制
皮膚に紫外線を浴びると活性酸素が生成され、肌の老化が惹起されます。肌を守るためメラニンが生成され、シミを引き起こすこととなります。ビタミンCはシミの原因となるメラニン色素の生成を抑制し、その還元を促進させる働きがあります。その美白作用によりシミを予防し、改善することができます。
抗酸化作用
ビタミンCのもつ抗酸化作用は老化やがん、心臓病など生活習慣病に関与する活性酸素を不活化します。活性酸素から肌を守り、皮脂分泌を抑えることによりニキビの予防や改善をもたらします。
疲労回復・抗ストレス効果
疲労やストレスによってビタミンCは消費されます。すると活性酸素が体内で過剰に作用し、血液循環も悪くなります。ビタミンCを点滴で効率的に増やすことによって抗酸化作用が高まり疲労倦怠感の回復を促します。また、健康的なホルモンの働きを促進し、ストレスに負けないからだにしていきます。
免疫力向上
ビタミンCはリンパ球を活性化し抗ウイルス作用をもつインターフェロンを増加させます。免疫力が向上して、風邪などのウイルス感染の予防に役立ちます。
がん予防作用
がん予防におけるビタミンCの働きが注目されています。超高濃度ではがん細胞を死滅し、高濃度ではその抗酸化作用でがんの原因と考えられている活性酸素の有害作用を減弱しがん細胞の発生を抑えるといわれています。
生活習慣病改善効果
ビタミンCは動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を抑え血中コレステロール濃度を下げて動脈硬化を予防する働きをもつといわれています。糖尿病においては血糖改善作用も期待されます。
抗アレルギー作用
ビタミンCは抗ヒスタミン作用をもち、アレルギー疾患の症状を減弱させます。
歯周病治療・予防
歯周病を始めとした歯科治療領域でも効果が期待できます。
4. 「高濃度ビタミンC点滴療法」が適している方
当クリニックでは、次のような方に「高濃度ビタミンC点滴療法」を推奨しています。
① 健康増進
よく運動する
② 疲労・ストレスの軽減
疲れやすい
倦怠感を感じることが多い
ストレスを溜めやすい
寝起きが悪い
うつ病
③ 老化・生活習慣病予防
喫煙、飲酒習慣が気になる
活性酸素を除去したい
老化を遅らせたい
④ 免疫力の向上
風邪をよくひく
免疫低下を感じる
インフルエンザの予防
⑤ 心疾患・動脈硬化症予防
⑥ がん予防・再発予防
⑦ 冷え性・肩こり
⑧ ニキビ・肌荒れ・シミ
外にいることが多い
日焼けをしてしまった
毛穴の開きが気になる
アトピーを改善したい
⑨ 肌のハリ・つや改善
お肌に透明感が欲しい
最近お肌の弾力がなくなった
髪にコシ・ツヤがなくなった
⑩ 歯周病予防
5. 「高濃度ビタミンC点滴療法」の副作用について
本治療法の副作用は非常に少ないと言われています。血管穿刺部位の痛み、頭痛、吐き気などの症状が起きることがありますが、点滴速度を遅くすることで多くは解決されます。また、稀ながら腫瘍出血、腎機能障害、溶血の報告があります。G6PD欠損症は禁忌です。
6. 治療費について
「高濃度ビタミンC点滴療法」は健康保険の適応ではなく、治療、検査、処方のすべてが自費診療となります。
7. 当クリニックでの治療の実際
「高濃度ビタミンC点滴療法」のがんに対する効果はがんの種類、進行度、年齢、体力、免疫力によって異なります。この治療法は実験的な段階にあり、がんの縮小・消失・延命を確約することはできません。美容・アンチエイジングの治療効果には個人差があり、すぐに感じる人もいますが、継続的治療が効果的です。
サービスメニュー一覧へ戻る